令和7年度当初予算編成方針

更新日:令和6年10月18日

令和7年度当初予算編成方針

 近年、本町は、平成30年7月豪雨、新型コロナウイルス感染症、さらには物価高騰という難局に直面してきましたが、地域密着・住民密着を常に念頭に置き、これらの課題を克服するための事業を強力に進めてきました。新型コロナウイルス感染症対策は、一定の区切りがついたものの、長引く物価高騰は、町民生活に大きな影響を与えており、本町を取り巻く経済状況は厳しさが続いています。

 こうした中、本町は、令和5年度までに豪雨災害による復旧を概ね完了し、令和6年度には復興へと舵を切り、保健・福祉の総合相談窓口の設置や多機能型障害者施設「ほほえみタウン坂」の開設、こども医療費助成制度の拡大・充実、循環バスの利便性向上など、「新しい坂町」として次なる段階へと歩みを進めており、この勢いをさらに加速させていく必要があります。

 令和7年度は、坂町第5次長期総合計画及びデジタル田園都市国家構想総合戦略に基づき、被災後の人口減少が顕著である小屋浦地区の活性化に向けた取組や、充実した子育て・教育環境の整備、デジタル技術を活用した住民利便性の向上など、行政水準の更なる向上に向け、施策を積極的に展開していく必要があります。また、物価高騰への対応や激甚化・頻発化する自然災害への対応など、町民の生活と生命を守る施策についても、引き続き注力していく必要があります。

 一方で、町財政は、高齢化等による社会保障費の負担が増大化し、物価高騰等の影響も顕在化する中、災害復旧事業債の償還や道路・海岸保全施設整備をはじめとするハード事業などに加え、保健センターの機能を備えた新たな施設整備など、今後も多額の財政需要が見込まれており、依然として厳しい状況にあります。

 本町の歴史ある文化を親から子へ、子から孫へと伝え、持続可能な坂町であり続けるためには、町民と行政が本町の生き残りを懸けて一緒になって取り組んでいく必要があります。

 これらを踏まえ、令和7年度の予算編成にあたっては、常に費用対効果を検討し、財源確保に努め、革命的な発想の転換により、各種施策の展開を図ってください。限られた財源での厳しい予算編成となりますが、全職員が一丸となって予算編成にあたってください。

※ 予算編成方針とは、次年度の予算を編成するにあたっての基本的な考え方や編成上の留意事項を庁内に通知するものです。