近年、イノシシやサルなどによる農作物被害、または住宅地への出没など、野生動物に関する相談が多く寄せられています。
もしもイノシシやサルに遭遇した場合は、次のような行動を心がけましょう。
イノシシに遭遇したら。
イノシシはもともと警戒心が強く、臆病な動物だと言われています。
遭遇しても逃げていくことがほとんどです。
ただし、子ども(ウリ坊)を連れていたり、市街地に迷い込んだり、退路がないときなど、興奮している時には注意が必要です。
イノシシからの逃げ方
近づかない
遠くでイノシシを見つけたときは、
そのままイノシシから見えないところに離れましょう。
子ども(ウリ坊)を見かけても、近くに親イノシシがいますので、
近づかないようにしてください。
背中を向けず、うしろに下がる
近くでイノシシに遭遇してしまったら、
イノシシに背中を向けず、目をそらさないように、ゆっくりと後ずさりをして、
安全な場所に離れてください。
落ち着いて速やかにその場から立ち去る
人を気にせず歩いているイノシシや餌を食べているイノシシを見かけたときは、慌てて走り出したりせず、落ち着いて速やかにその場から立ち去りましょう。
刺激せず、退路を明け渡す
イノシシと遭遇したときに、
大声を出したり、物を投げたり、棒で追い立てたり、犬をけしかけたりすると、
イノシシが興奮して襲ってくることがあります。
また、イノシシがけがをしている時や、迷って住宅街に迷い込んだときも、
興奮している可能性が高いので、
イノシシから見えないところや、できるだけ高いところへ避難してください。
イノシシが住宅街へ逃げ込んだ場合には、
警察へ110番通報、
または役場企画財政課(082-820-1507)に連絡してください。
イノシシを近づけさせないために
「エサ」となるものは防ぐ、与えない
有害鳥獣の出没や被害は、
畑や集落を「エサ場」と認識するところから始まります。
農作物や生ごみなどのエサがあり、
身を隠せる「ひそみ場」が確保できると
イノシシたちが私たちの町や畑を「エサ場」として学習してしまいます。
農作物や家庭菜園は正しく守り、野菜くずは適切に処分しましょう。
可愛らしく見えても、
野生動物には絶対にエサをやらないようにしてください。
サルに遭遇したら。
一般的に野生のサルは、臆病な動物で
積極的に襲ってくることはありません。
しかし、人に見られても何もされなければ、
段々と大胆な行動をとるようになります。
人は怖い存在だと認識させるため、サルを見かけたら、
可能な範囲で追い払いましょう。
サルの追い払い方法
みんなで追い払い
人に慣れたサルを増やさないためにも、サルを見たら追い払い、「人は怖い存在だ」
「ここ(住宅地や農地)は恐ろしい場所だ」と認識してもらいましょう。
ロケット花火などの飛び道具が無くても、石を投げる、音の出るものをたたく、
大声を出す、だけでも効果があります。
威嚇されそうになったら
もし一人でいて、威嚇されそうになった場合も、可能な限り、傘を開く、
石を投げる、などしてください。
逃げる場合も、いきなり背を向けて走ってにげると追いかけれる可能性があるので、
サルの目を見てゆっくり後ずさりしてください。
そして、できれば周りの人に声をかけて、追い払いましょう。
エサを見せない、与えない
また、サルが人からエサを得られることを覚えると、人を恐れなくなり、そこに居ついたり、人家に進入するなど、地域全体に被害を引き起こす原因となります。
決して、食べ物を与えたり、見せたりしないようにしましょう。
ニホンザルは本来群れで生活します。
しかし、ニホンザルのオスは、大きくなると群れを出る習性があり、そうしたオスが数頭の群れ又は単独行動をとる、いわゆる「ハナレザル」が、住宅街に出没する場合もあります。
サルが住宅街へ逃げ込んだ場合には、警察へ110番通報、または役場企画財政課(082-820-1507)に連絡してください。
サルを近づけさせないために
エサは絶対にやらない
有害鳥獣の出没や被害は、
畑や集落を「エサ場」と認識するところから始まります。
農作物や生ごみなどのエサがあり、
身を隠せる「ひそみ場」が確保できると
サルたちが私たちの町や畑を「エサ場」として、
また、人をエサの供給源として学習してしまいます。
農作物や家庭菜園は正しく守り、野菜のくずは適切に処分しましょう。
軒先の玉ねぎや干し柿なども狙われますので、見えない場所へ吊るしましょう。
また、カキなどの果樹は全て実を採るか、伐採しましょう。
可愛らしく見えても、野生動物には絶対にエサをやらないようにしてください。
参考リンク等
イノシシやサルなどの野生鳥獣は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」によって捕獲方法が規定されているため、無許可・無免許で捕獲・殺傷することはできません。
狩猟による捕獲や被害防止策をとってもなお農作物への被害がある場合の措置として、本町では、安芸猟友会の協力により、坂町有害鳥獣駆除班を編成し、イノシシやタヌキ、シカ、サルなど有害鳥獣の捕獲を実施しています。