塔ノ岡のモッコク(町天然記念物)

更新日:令和4年6月15日

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この付近は往時、塔の岡といい、地名にちなんで塔半寺と名づけた寺院が、真言宗の僧霊厳によって創建されたと伝えられ、その後浄土真宗に改宗、西林寺(さいりんじ)と改め元禄元年(1688)現在地に移転した。

このモッコクはその当時から、寺の境内にあったと言い伝えられ、代々大切に保護され今日に至った木である。この木は枝のところから老木特有の樹芯に向かって一部空洞となっている。

モッコクは樹木の成長が遅く、大きくなるのに永い年月を要するため大きい樹木は特に珍重される。椿科の常緑樹で照葉が美しく、樹形端正で品位に富む所から、樹各は庭木の王者と言われ作庭に当たっては真木の位置を占める樹であるとされている。

目通り幹囲1.62メートル樹高12.2メートルで樹の堂々たることもさることながら、西林寺がこの地にあったことの歴史をひきずっていることでも貴重である。