秋は、多くの学校において、子どもたちが学習の成果を発表し、教師が研究成果を公開する時期でもあります。

この日は、授業を変えよう、子どもたちに力をつけようと教職員が研修を重ねてきた坂小学校が、教育研究会を開催しました。全体会では、講師に広島大学附属東雲小学校の谷栄次教頭先生に、「深め合いの授業実践講座」として、古典を題材に講演していただきました。

教師の授業力は、多くの目で見られることで磨かれていきます。保護者の参観者も多く、学校にとっても励みになったと思います。

坂町の4つの小・中学校では、坂小学校において国語科の研究に継続的に取り組み、横浜小学校では道徳、小屋浦小学校では算数、そして坂中学校では、全教科に共通した学習指導のあり方について研究を進めています。

11月13日（水曜日）には坂中学校で、11月18日（月曜日）には小屋浦小学校で、それぞれ研究会を行いました。

先日、新聞で民法学者の末川博氏の言葉が紹介されていました。「教えるは習うの始め。学びつつ教え、教えつつ学んで」という言葉ですが、授業改善は、まさに教師が、「学びつつ教え、教えつつ学んで」ということだと思います。

町内の学校から参加している教職員には、課題意識を持ち、自らの授業を振り返り、新たな目標を持って欲しいと思います。

また、11月16日（土曜日）には、熊野町民会館で開催された「みんなで作ろう　ひろしま自慢（中部地区）」発表大会のステージ発表に坂中学校が、展示発表に横浜小学校が参加しました。

坂中学校は、「ようよう坂町―躍動・颯爽・感謝」というテーマで坂町を紹介する寸劇とソーランでステージ発表の最後を飾ってくれました。横浜小学校は、フィールドワークで学んだことをもとに、六地蔵など横浜の宝物を紹介してくれました。

この日、高知県香南市の教育委員会事務局及び学校から、関田参事兼指導監様をはじめとする8名の皆様が坂町においでくださいました。

坂町役場で、坂町の「礼節を基本とした教育」について説明させていただいた後、横浜小学校、坂中学校で道徳の授業を参観していただきました。

来町していただき、授業や取組について意見交換する中で、今後の坂町の教育の方向性に関しても自信がもてました。香南市の皆様、大変ありがとうございました。

先月には、坂町内各小中学校の教職員8名と山口県の田布施町立田布施西小学校、岩国市立本郷小学校・本郷中学校へ体力向上に係る取組の視察研修へ行ってまいりました。運動能力の向上には、児童生徒の意欲喚起が重要であり、そのために教師が何をするかということを学びました。

また、坂町の教育委員の5名が、京阪奈エリアにある奈良市立平城西中学校区の右京小学校と精華町立山田荘小学校を訪れ、小中連携型の教育や研究開発学校「人間力活動科」の教育について視察研修を行いました。

視察研修で学んだことを今後の坂町の教育に生かしてまいりたいと思います。

今年の坂町文化祭は、坂町文化協会30周年の記念事業として行われました。

ステージでは、21演目が披露されました。幼い子どもさんから高齢の方まで、日頃の練習の成果を発揮され、華やかさの中にしっとりとした趣がある舞台発表でした。特別出演として、川本町音楽芸能協会の因原神楽団の勇壮な舞や町内4小中学校による演奏があり、会場は観客の皆様の入れ替わりがあるものの、最後の「坂町歌」の全体合唱まで盛況でした。

また、文芸部の作品展示では、絵画や紙粘土などの見事な作品を多くの方々が鑑賞されていました。文化財保護委員の皆様の協力による「田植え道具展」や子どもマナー教室の皆様の可愛いお茶席も好評でした。

11月2日には、坂中学校で文化祭が行われました。合唱コンクールは、声量があり、どのクラスもよく練習していると感心しました。生徒の皆さんの観賞する態度がよく、気持ちよかったです。

また、先月26日には、小学校の学習発表会がありました。各学年の演技は、工夫に富み、日々の学習の成果がよく表現されていました。