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人(坂ぐらしの人たち)

みつばちと暮らす贅沢なセカンドライフ平沖浩志さん

みつばちと暮らす贅沢なセカンドライフ平沖浩志さん

平沖浩志さん(広島県呉市育ち)

坂町小屋浦地区在住

坂町小屋浦地区に在住の平沖さんは、奥様と夫婦二人暮らし。

8年前に定年を迎えられるまで、呉市の自治体職員としてお仕事を勤め上げられました。

退職後、平沖さんは、ある趣味が高じ、全国的なコンテストで、2年連続となる最優秀賞を受賞することとなりました。

そのある趣味とは、奥様の実家の近くで、愛好家の方々の指南を受けながら始めた「はちみつづくり」です。

市街地の近郊にある坂町で「はちみつづくり」というと、意外に思われる方も多いかもしれません。

平沖さんが採蜜しているのは、日本みつばちと呼ばれる、日本に元々住んでいた在来種が集めてくるはちみつです。

近年生息数が少なくなっているこの日本みつばちですが、実は坂町の豊かな野山に囲まれた環境が、はちみつ集めにうってつけのようです。

私たちが、スーパーの店頭などでよく手に取るはちみつやその加工食品は、西洋ミツバチという外来種がレンゲやアカシアなどの特定の花の蜜を集めたものがほとんどです。

一方、日本みつばちが集めるはちみつは、百花蜜と呼ばれ、梅や山桜、フジ、桐、ニセアカシアなど、四季折々の樹木の花の蜜で、古来からとても滋養がある食品と言われています。

また、みつばちが通う先に咲いている花が、季節によって異なることから、時季や場所によって、はちみつの色や味に個性として表れます。

たとえば、桜の木の下に取り付けた巣箱から採れるはちみつは、桜の香りがするそうです。

さて、そんな坂町の自然がまるごと詰まっているともと言える平沖さんのはちみつですが、はちみつ資格取得者やはちみつ好きが選ぶ最もおいしいはちみつのコンテストとして平成27年から開催されている「ハニーオブザイヤー」に出品してみたところ、日本ミツバチ部門の「最優秀賞」を、なんと2年連続で受賞してしまうほどのおいしさだと認められたのです。

日本みつばちは、西洋ミツバチと比べ採蜜回数や量が少ないうえに、とても神経質で、何か生活に不都合があると、もっと居心地のよい別の住みかを求めて、一斉に飛び立って出ていくという「逃亡癖」があり、生産者にとっては苦労することも多く、商売に適さないということから、そのはちみつをスーパーなどで見かけることは多くありません。

平沖さんによると、ヨーロッパでは、自分でつくるはちみつを嗜みながら生活を送ることが、老後の最高の贅沢とも言われているそうで、平沖さん自身も、春に数千匹のみつばちが巣箱に一斉に入ってきてくれる瞬間に立ち会えたときや、日の出前から日没まで、一日中蜜集めにせっせと通うみつばちの姿に感動を与えられ、みつばちに感謝しながら、心豊かな坂ぐらしを過ごされているようです。

(令和2年12月7日更新)


写真:平沖さん提供
(上から)
1枚目:平沖さん
2枚目:ずらりと並んだ巣箱
3枚目:モモの木の下に設置された巣箱
4枚目:キンリョウヘンに群がるみつばち
5・6枚目:蜜集めに通うみつばち
7枚目:黄金の巣蜜
8枚目:巣箱にぎっしり詰まった自然巣
9枚目:ハニーオブザイヤー日本ミツバチ部門最優秀賞
10枚目:商品として販売されている平沖さん作のはちみつ

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