坂町は「穴場」です。 高田憲一郎さん

広島市安佐北区で生まれ育った高田さん。奥様も東広島市出身で夫婦ともに「山育ち」。以前は広島市中心部のマンションに住んでいましたが、娘さんの小学校入学のタイミングで、のびのびと暮らせる環境への事務所兼自宅の引越しを検討していました。ご自身が一級建築士ということで、土地を見る目は人一倍シビア。「海が見えて、車での移動が便利」を条件に各地を探し、インターの近くで見晴らしが良く坪単価も安い土地を坂町の高台に見つけました。「坂町と聞くと、呉の手前もしくは海田町の向こうの遠いところ」という印象があったそうですが、「広島中心部まで坂インターから20分。山口や山陰に行くにもすぐに山陽道に上がれるので、仕事のアクセスは前よりも良くなった」と言います。プラン面では開放感を高めようと、2階LDKの北と東側をガラス張りにして海の眺望を満喫できる住まいにしました。時間ごとに変わる風景。正面に見える宇品の花火大会。季節を感じながら仕事をするようになり、建築にも自然をどう取り入れるかという発想が加わってきたそうです。「最初は怖かった真っ暗で静かすぎる夜も、段々と心地よくなってきて…。まさに私の小さい頃のように、虫の音色を聴きながら星を眺める生活。子どもにとってもよかったです。坂町は穴場ですね」と坂ぐらしを楽しそうに話してくださいました。

（平成28年12月20日更新）