午後のパノラマ
アモーレ!町民ライターのウタ子です。「ウォーキングのまち」を掲げる坂町には、海に、山に、そして町中に整備されたウォーキングルートがありまして、今回はそのひとつ「頭部(ずぶう)ルート(の一部)」にアタックしました!標高189mの頭部みはらし公園を目指す1.8kmのウォーキング…もといトレッキングコース。まずは坂駅南口から標識を頼りに住宅街をくねくねっと進みます。途中、いぶし銀の路地風景との出会いに心を洗われつつ、墓地で昼寝するワンちゃんに胸キュンしつつ、気付けば道はかなりの勾配に…。聞こえるのは、ザクザクという足音とゼイゼイという荒い呼吸音、そして山を埋め尽くすミンミンというセミの声。ザクザクゼイゼイミンミン、ザクザクゼイゼイミンミン…。39歳の自称山ガールにはもはや周囲の風景を楽しむ余裕はなく、メガネにしたたる汗を拭う気力もなく、ただ「この記事を書き上げねば」という使命感だけが私を頂へと突き動かすのでした(おおげさ)。登りはじめて約1時間。ふいに展望台が姿を現し、頭部みはらし公園に到着。戦いは終わりました。吹き抜ける風、眼下にひろがる瀬戸内の穏やかな海、広島都心部や遠く宮島までもが、私のために姿を現してくれたような、そんな午後のパノラマ。最&高。さて、もうお昼過ぎです。山を降りたとこの店でお好み焼でも食べて帰ろっと。ふと思い立って、山歩きをして、すぐに帰れる。坂町のある午後の話でした。