6月の給食
6月の給食は、季節の食べ物として、じゃがいも・そら豆・アスパラガス・たまねぎ・びわ・メロンなどを使用した献立をとりいれています。
6月2日(水) | 牛乳・チャーシュー麺・いりこスナック・バナナ |
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運動会の代休のため、久しぶりの給食でした。 6月4日から10日までは歯の衛生週間です。むし歯を防ぐには、歯みがきをきちんとすることももちろんですが、丈夫な歯をつくる食べ物を選んで食べることや、食べ物をよくかんで食べることが、大切です。丈夫な歯をつくる食べ物には、海藻や牛乳、納豆、小魚などがあります。今日は、歯をつくるもとになるカルシウムたっぷりの「いりこ」をにんじんや青のり粉・ごま・脱脂粉乳といっしょに、油で揚げました。 |
6月3日(木) | 麦ごはん・牛乳・肉豆腐・かみかみサラダ |
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よくかんで食べると、食べすぎを防いだり、だ液の力で細菌を減らしたり、脳のはたらきをよくするなど、いろいろといいことがあります。今日はよくかんで食べてもらえるように、「かみかみサラダ」を作りました。切干だいこん、ほうれんそう、きゅうり、キャベツ、にんじん、いかをマヨネーズであえました。「切干だいこん」は、だいこんを細く切り、乾燥させたものです。干すことによって、甘みが増し、カルシウムや鉄分などの栄養価も高くなります。煮物に使うことが多い食品ですが、今日は水でもどしてから、サッとゆでて冷まし、サラダにしました。ハリハリした歯ごたえも、また違ったおいしさがありますね。 |
6月4日(金) | バターパン・牛乳・じゃがいもの洋風煮・イタリアンサラダ・(冷)パイン |
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今日は、1年生の保護者の試食会でした。保護者の方にも、1年生と同じ量の給食を食べていただきました。 「じゃがいもの洋風煮」は、シチューに似ていますが、シチューのように、ホワイトルウや牛乳を使っていません。シチューのように白い色をしているのは、仕上げに入れたチーズによるものです。チーズは、牛乳からできる食べ物で、牛乳と同じように、歯や骨を強くするカルシウムをたくさん含んでいます。 イタリアンサラダは、子どもたちの苦手な赤ピーマンを入れた野菜たっぷりのサラダでしたが、とてもよく食べていました。赤ピーマンの赤い色がとてもきれいでしたね。 冷凍パインは沖縄産です。 |
6月7日(月) | 牛乳・親子丼・さやいんげんのピーナツあえ・(冷)みかん |
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いんげんは、中央アメリカ原産で、豆がまだできあがらないうちに「さや」ごと食べるのが「さやいんげん」、豆を乾燥させて食べるのが「いんげん豆」です。「いんげん」という名前は、今から400年くらい前、中国が明と呼ばれていた時代に、民からこの豆を伝えたお坊さんの名前「隠元和尚(いんげんおしょう)」からついたと言われています。さやいんげんは、「つゆ豆」とも呼ばれるように、梅雨の季節がおいしい野菜です。今日は、ゆでて、細かくきざんだダイスと粉末の2種類のピーナツで和えました。 冷凍みかんは、広島県内産のみかんを加工したものです。せっかく冷たい冷凍みかんも、今日は少し気温が低くて残念でした。 |
6月8日(火) | 麦ごはん・ふりかけ・牛乳・新じゃがの含め煮・きゅうりとわかめのすのもの |
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じゃがいもは、今から400年くらい前に、ジャガタラ(今のジャカルタ)からオランダの船に積まれて長崎にやってきました。ジャガタラから来たので、「ジャガタラいも」→「じゃがいも」と名前がつけられたといわれています。6月頃になると、各地でじゃがいもの収穫が始まります。日本で一番たくさん作っているところは、北海道です。広島県では、東広島市の安芸津町が有名な産地です。 今日から、また、坂町内の農家でとれたたまねぎを給食で使っています。JAの職員さんに、農家から給食センターまで運んでいただいています。いろいろな方のお世話で給食ができています。 |
6月9日(水) | 小型ダイスチーズパン・牛乳・カレースパゲティ・サワーポンチ |
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イタリアの探検家マルコポーロが中国に旅行した時に「小麦粉を練ってうどんのようにしたもの」を食べました。それがとてもおいしかったので、おみやげに持ち帰り、イタリア人によって今のようなマカロニやスパゲティが作られたそうです。スパゲティやマカロニを「パスタ」と呼びますが、イタリア語で「ペースト状の練り物」という意味です。今日は、ピリッと辛いカレー味にしました。給食センターで乾麺を茹でて、炒めました。 サワーポンチは、フルーツとカラフルなゼリーを乳酸菌飲料を入れたシロップで和えました。教室をまわっていると、2年生の子どもたちから、「緑色のものはな〜に?」という質問が出ました。答えは、ま〜るく切った「メロン」です。 |
6月10日(木) | 昆布ちりめんごはん・牛乳・魚の青じそ揚げ・添え野菜・おこめん汁 |
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今日は「めあじ」という魚に青じその入った衣をつけて天ぷらにしました。青じその香りには、食欲を高めるはたらきがあり、胃の活動を活発にする効果もあります。また、気持ちを落ち着けるというはたらきもあります。しそは、平安時代以前から栽培され、薬として用いられてきました。その頃は、せきをしずめたり、切り傷や水虫の治療にも使われていました。 おこめん汁は、5月に「お米つるつるサラダ」に使った「米麺」が、今度はお汁で登場です。昆布とかつお節でていねいにとっただしが、米麺のおいしさをひきたてていました。 |
6月11日(金) | パインパン・牛乳・豆腐のチリソース煮・チーズポテト |
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「豆腐のチリソース煮」は,「エビチリ」と呼ばれる「えびのチリソース煮」のえびを豆腐にかえた料理です。辛みの強い赤唐辛子といろいろな香辛料を混ぜて作った「チリパウダー」が入ったソースを「チリソース」といいますが、今日の料理には、チリパウダーの他に、豆板醤を入れています。 チーズポテトに使ったじゃがいもは、97`(中くらいのじゃがいもで約970個)!皮むきはとても大変でしたが、教室では大人気で、食缶はからっぽでした。 本日11時に食中毒警報第1号が発令されました。手洗いの励行と食品の取扱いに気をつけましょう。 |
6月14日(月) | ごはん・牛乳・豚じゃが・ひじきのサラダ |
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「ひじき」というと黒い海藻を想像すると思いますが、海の中では赤みがかった茶色です。春に収穫したひじきを、煮たり蒸したりした後、乾燥させると黒いひじきに変身します。カルシウムや鉄分をたくさん含んでいて、育ち盛りの子どもたちにはとてもよい食べ物なのですが、子どもたちの苦手な食べ物の一つです。今日は、ひじきをさとうとしょうゆで一度煮て冷まし、鶏ささみ・キャベツ・にんじん・ほうれんそう・コーンといっしょにごまマヨネーズで和えました。少し手間もかかりますが、こうすると苦手なひじきも食べやすくなります。とてもよく食べていました。 |
6月15日(火) | 麦ごはん・牛乳・麻婆豆腐・バンサンスー・びわ |
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びわは夏を告げるくだものです。形が「楽器の琵琶」に似ているからこの名前がつけられたといわれています。長崎県の茂木というところのびわが有名ですが、広島県では東広島市の安芸津町でつくられています。今日は、その安芸津町のびわを食べてもらおうとしたのですが、残念ながら、天候の関係で、もう10日くらい先でないと食べられないということで、今日のびわは香川県産でした。とても甘いびわでしたね。給食で初めてびわを食べた子どもたちもいました。これからも、旬の食べ物を紹介していきたいと思います。また、ご家庭で安芸津町産のびわを味わってみられてはいかがでしょうか。 |
6月16日(水) | 小型黒糖パン・牛乳・かやくうどん・カレーそら豆・(冷)みかん |
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![]() 冷凍みかんは、広島県産のものをお願いしていましたが、品切れになってしまったそうで、残念でした。でも、とても暑かったので、冷たい冷凍みかんがうれしい一日でした。 |
6月17日(木) | ごはん・牛乳・アスパラガスのバーベキューソース炒め・新じゃがのみそ汁 |
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グリーンアスパラガスは、5月・6月が旬です。苗を植えてから3年くらいたってから収穫できるようになります。芽をだすとすぐにすくすくと育つので、栽培している農家の人は、毎日収穫がたいへんです。1時間で1cmくらい伸びることもあるそうです。広島県では、三次市や東広島市・世羅町などでつくられています。今日は、世羅町産のアスパラガスと坂町産のたまねぎを使って、炒め物を作りました。アスパラガスが苦手で、アスパラガスだけじょうずに除けて食べていた子どもたちもいたようですが、とてもよく食べていました。 |
6月18日(金) | ビッグロール・はちみつ・牛乳・まぐろのケチャップソースがらめ・添え野菜・オニオンスープ |
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たまねぎの原産地は、西アジア、昔ペルシャと呼ばれていたあたりです。たまねぎは、世界中で食べられている野菜です。日本へは明治時代の初めにアメリカから北海道に伝わりました。10月ごろ苗を植えて、5月の中ごろから6月のはじめに収穫します。このころとれたたまねぎは、「新たまねぎ」とよび、その後保存しておいたものを秋にむけて市場にだします。たまねぎは、しっかり炒めると甘みがでます。今日使ったのは、坂町の農家でできたたまねぎで、約500玉ありました。皮むきにとても時間がかかりましたが、給食センターの大きな釜でしっかり炒めて、おいしいスープに変身しました。 |
6月21日(月) | ごはん・みかんジュース ピリ辛チキン・カラフルピーマンごま風味・ひじきの炒り煮 |
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ピーマンはフランス語で「とうがらし」のことです。大きく肉厚で辛みや苦みが少なくなったのが、カラーピーマンです。ハンガリー語で「パプリカ」と呼ばれるので、こちらの名前がおなじみかもしれませんね。緑だけでなく、赤・黄・オレンジ・紫など、いろいろな色のピーマンを見かけるようになりました。今日は、緑・赤・黄のピーマンをせん切りにし、ゆでた後で冷まし、煎ったちりめんとごまといっしょにしょうゆで和えました。いろどりがとてもきれいですね。子どもたちの苦手な食べ物のひとつ「ピーマン」ですが、こうすると、よく食べてくれます。ご家庭でもお試しください。 今日の飲み物は果汁100パーセントの「みかんジュース」でした。 |
6月22日(火) | 牛乳・セルフむすび・いも煮・もやしのからしあえ |
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今日は、大きな「焼きのり」に「ごはん」をのせ、「梅びしお」をその上にしぼり、自分でむすびをつくって食べる「セルフむすび」です。むすびをつくった手はきれいに洗えていたでしょうか。 11日に「食中毒警報1号」が発令されましたが、梅雨の季節は、気温が高くなり、ジメジメと湿度も高くなって、細菌が増殖しやすく、食中毒が発生しやすい気象条件にあります。食中毒を防ぐためには、「石けんを使ったていねいな手洗い」が大切です。手を洗う順番は、「手のひら」→「手の甲」→「指の間」→「親指」→「指先」→「手首」です。給食センターでは、その後に、「ひじ」まで洗って、「爪ブラシ」を使って爪を洗い、手洗いの後、アルコールで消毒しています。手のシワの中に入っている細菌を洗い流すようなつもりで、しっかり手洗いをしましょう。 |
6月23日(水) | 小型セサミパン・牛乳・汁ビーフン・蒸ししゅうまいの甘酢かけ |
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ビーフンは、漢字で「米」の「粉」と書きます。漢字の通り、お米から作られた細い麺です。この間、給食に出た「米麺」もお米でできていますが、少し感じが違いますね。「米麺」はお米を挽いて粉にしたものを練って作りますが、「ビーフン」はお米からでん粉をとり、一度加熱したものを細長く湯の中に押し出して作ります。「米麺」はお米から作った「うどん」、「ビーフン」はお米から作った「はるさめ」とでもいったところでしょうか。小麦よりお米をたくさん栽培している中国の南部や台湾・ベトナムなどの東南アジアの国々でたくさん食べられています。今日のように、汁に入れる他に、炒めたり、サラダや和え物にして食べます。 |
6月24日(木) | ごはん・牛乳・ししゃものオランダ揚げ・添え野菜・豆まめみそ汁 |
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「豆まめみそ汁」は「豆乳」が入ったみそ汁です。豆乳の他にも、「豆腐」、「油揚げ」、「みそ」と大豆のなかまがたくさん入っています。豆乳は、大豆をすりつぶして煮たものを漉した液体で、これににがりを加えると豆腐ができます。大豆の恵みがいっぱいつまったみそ汁でした。 ししゃものオランダ揚げは、衣にすりおろした「にんじん」とみじん切りの「パセリ」の入ったししゃもの天ぷらです。「どうしてオランダ?」と思った人も多かったはず。いろいろな説がありますが、パセリの和名が「オランダゼリ」ということと、にんじんの入った衣のオレンジ色がオランダのナショナルカラー(オレンジ王家のロイヤルカラーによるもので、ワールドカップのオランダチームのカラーにもなっています)を表しているからのようです。 |
6月25日(金) | ビッグロール・はちみつ・牛乳 牛肉と野菜のトマト煮・アスパラガスのソテー・セレクトデザート |
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トマトは、南アメリカのペルーが原産地です。なすの仲間で、昔は「赤なす」と呼ばれ、眺めて鑑賞するだけでした。日本で食べられるようになったのは、100年くらい前からです。トマトには、カロテンやビタミンCなどの栄養素がたくさん含まれていて、ヨーロッパでは「トマトが赤くなれば医者が青くなる」と言われています。今日は、他の野菜といっしょにじっくり煮こみました。 今年度初めてのセレクト給食は、デザートのセレクトでした。「ももゼリー」・「マンゴープリン」・「ヨーグルトゼリー」の3種類のデザートから選びました。1ヶ月も前に選んだので、選んだものを覚えているか心配しましたが、子どもたちはしっかり覚えていたようです。 |
6月29日(火) | 牛乳・ハヤシライス・セルフサラダ・メロン |
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今日は、サラダのドレッシングのセレクトでした。「マヨネーズ」と「和風ドレッシング」のどちらかを選ぶものでしたが、圧倒的に和風ドレッシングを選んだ人が多かったです。選んだドレッシングをアスパラガス・にんじん・キャベツ・コーンなど、野菜いっぱいのサラダにかけて食べました。 メロンは島根県産の「アムスメロン」でした。とても甘かったですね。今のような温室メロンが生産され始めたのは大正時代からですが、メロンの仲間「マクワウリ」はなんと弥生時代には栽培されていたそうです。果皮に網(ネット)ができるのは、果肉が果皮よりも大きくなろうとして果皮がひび割れ、そのひび割れをふさごうとしてできたコルク層が網になるのだそうです。メロンにはカリウムが多く、体の中の水分を調節してくれます。 |
6月30日(水) | 小型ツイストパン・牛乳・焼きうどん・フルーツ杏仁・チーズ |
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フルーツミックスに入っている白い寒天は、「杏仁豆腐(アンニンドウフ)」と言います。「シンレヌドウフ」・「キョウニンドウフ」と呼ばれることもあります。「杏仁」は杏(アンズ)という果物の実の核の中にある果肉のことで、これをつぶして牛乳でのばして寒天で固めて作ります。果物といっしょにシロップに浮かべて食べます。ちょっとアーモンドの香りがする中国のフルーツポンチです。 子どもたちの大好きな焼きうどんに使ったうどんは、75キロ(袋麺にすると約350袋分)。これだけたくさんの麺を炒め、十分に加熱するのは大変です。そのため、給食センターでは、麺を一度蒸して温度を上げてから、炒めた野菜に加えています。安全で安心なおいしい給食づくりのために、ひと手間、ひと工夫。今日もがんばっています。 |