12月の給食
12月の給食は、季節の食べ物として、白菜・ねぎ・ゆず・ほうれんそうなどを使用した献立をとりいれています。また、お待ちかね、横浜小学校の6年生が考えたリクエスト給食が登場します。お楽しみに!
12月1日(水) | 牛乳・ソフト麺のミートソースかけ・スィートポテト・チーズ |
![]() |
さつまいもは、今から300年くらい前に、青木昆陽という学者さんによって、栽培が広められました。さつまいもは、熱や力のもとになるエネルギーの量がいもの中で一番多いので、食べるものが少なくなったときの大切な食糧でした。また、熱でこわれにくいビタミンCやおなかの調子を整えてくれる食物せんいもたくさん含んでいます。今日は、さつまいもを蒸して、牛乳・さとう・生クリーム・バターを混ぜ、アルミカップに入れてごまをふり、焼きました。市販品のように裏ごししていないので、ダイスに切ったさつまいもの形やせんいがそのまま残っていました。また、あまりたくさんさとうを加えなかったので、「甘くない」という意見も聞こえましたが、さつまいもの自然の甘さが感じられるスィートポテトでした。 チーズは「コアラ」「ゴリラ」「パンダ」など、いろいろな形に型抜きされていました。みなさんのチーズはどんな形のものでしたか? |
12月2日(木) | ごはん・牛乳・麻婆大根・バンサンスー |
![]() |
だいこんは、日本人にはおなじみの野菜ですが、生まれはギリシャだそうです。白い根っこの部分にはビタミンCを、緑の葉っぱにはビタミンAのもとカロテンやカルシウムを含んでいます。また、消化を助けるはたらきがある成分を含んでいるので、だいこんおろしで、料理によくそえられます。1年中とれますが、冬にとれるだいこんは、煮物にするととてもおいしいです。今日は、名前のとおり、豆腐の替わりにだいこんを使った「変わりまあぼう」です。今日は少し水の量を控えたためか、給食にしてはめずらしく、少し濃い味になってしまいましたが、大好きな中華の組み合わせ、食缶はからっぽでした。 今月は、坂町が姉妹縁組を結んでいる島根県川本町産のお米「コシヒカリ」を給食にとり入れています。 |
12月3日(金) | 麦ごはん・牛乳・まぐろのあずま煮・添え野菜・かきたま汁 |
![]() |
まぐろは、体の長さ3m、体重100kgにもなる大きな魚です。最近では大きな網で獲る「はえ縄漁」という方法で獲られますが、青森県の大間地方では、今でもさおで釣り上げる「1本釣り」が行われています。まぐろは、加熱すると身がパサパサになりやすいので、ほとんど生で食べられていました。まぐろのあずま煮は、給食ならではの料理で、まぐろをから揚げにし、すりごまのたっぷり入った甘辛いタレをからめたものです。「あずま」は漢字で「東」と書き、関東風という意味です。 広島県は全国で第5位に入る「鶏卵」の生産県でもあります。かきたま汁に使ったたまごも、安芸高田市の向原町から届いたものでした。この他にも、えのきたけやねぎが県内から届いた地場産物です。 |
12月6日(月) | ごはん・牛乳・豆腐の四川風炒め・こんにゃくサラダ |
![]() |
こんにゃくは、「こんにゃくいも」といういもから作られます。こんにゃくいもは、インドシナ半島原産で、現地ではその形から「象の足」と呼ばれるそうです。サトイモ科の植物で、同じ科の「水芭蕉」や「カラー」と似た形の赤紫色の花を咲かせます。花が咲くと強烈なにおいがするそうです。こんにゃくは、種いもを植えてから3〜4年後に堀り出して、2〜5キロくらいに大きくなったこんにゃくいもから作ります。広島県の神石高原町は、こんにゃくいもの産地として有名です。こんにゃくには、「マンナン」という食物せんいがたくさん含まれていて、食べすぎを防いだり、おなかのそうじをしてくれます。今日は、さとうとしょうゆで薄く味付けをして、サラダにしました。今日使ったこんにゃくは、東広島市黒瀬町のこんにゃく工場でできたものです。 |
12月7日(火) | ごはん・牛乳・魚のカレー揚げ・ねぎのごまみそあえ・けんちん汁 |
![]() |
ねぎは1年中食べることができますが、もともとは冬の野菜で、寒さにあたるとおいしくなるそうです。原産地の中国では、「体をあたため、疲れをとる野菜」と言われています。ねぎ特有のにおいのもとである「硫化アリル」という成分には、血の流れをよくして体温を上げるはたらきがあるので、風邪をひきにくくしてくれます。また、ビタミンAやビタミンCもたくさん含まれています。ふだんは料理の引立て役ですが、今日はごまみそあえの主役にしました。でも、ねぎばかりにすると、苦手な子どもたちもいるので、量を減らし、キャベツや鶏ささみなどを加えました。それでも、子どもたちは苦手だったようで、残ってきたのが残念でした。使ったねぎは、もちろん庄原市西城町産の「ヒバゴンネギ」でした。 主菜は「めあじ」という魚にカレー粉を混ぜたかたくり粉をつけて揚げた「カレー揚げ」、汁は鎌倉市にある「建長寺」が発祥と言われる「けんちん汁」でした。 |
12月8日(水) | 牛乳・みそラーメン・ナッツごぼう・バナナ |
![]() |
ごぼうは、昔中国から薬として伝わりました。1年中出まわっていますが、旬は11月から1月にかけてです。根が1メートル近くものびるので、掘って収穫するのはとても大変な作業です。ごぼうは野菜のなかでも食物せんいが多く、おなかのそうじをしてくれます。また、歯ごたえがある食べ物なので、かむ力をつけるにはとてもよい食べ物です。今日は、細く切って油で揚げ、くるみ・アーモンド・ピーナツの3種類のナッツと混ぜ合わせました。いろいろなナッツの味が楽しめましたね。 今日は2年2組のみなさんが、給食センターの見学に来ました。やはり、窓の外からの見学でしたが、とても熱心に見ていました。「調理員さんのエプロンの色が違っているのはどうしてですか?」、「大きなしゃもじはなぜ使っているの?」など、いろいろな質問が飛び出しました。 |
12月9日(木) | ごはん・牛乳・いも煮・和風サラダ |
![]() |
いも煮は、宮城県の郷土料理です。野山や近くの川原に家族・友人・職場の人たちが材料や鍋を持ち寄って、石のかまどで煮ながら食べるそうです。いも煮は京都の正月料理「芋棒」(さといもと棒鱈の煮物)から生まれた料理で、京都から最上川上流に荷物を運んできた船頭たちが、川原で地元のさといもと運んできた棒鱈を煮て食べたのが始まりと言われています。今日は、いもをじゃがいもにかえて「いも煮」を炊きました。たっぷりの煮汁がよくしみていましたね。 坂町は今から24年前、昭和61年10月に島根県川本町と姉妹縁組を結びました。川本町は島根県の中央部に位置し、江の川が町の中を流れています。「鮎」「鴨肉」「猪の肉」「えごま」などが特産品だそうです。この度、友好を深めるために、12月の給食で川本町産の米を使うことになりました。お味はいかがですか? |
12月10日(金) | チーズパン・牛乳・ポークビーンズ・フルーツミルクあえ・プリン |
![]() |
お待たせしました。今日は横浜小学校の6年生のみなさんが考えてくれたリクエスト給食でした。9班に分かれて、献立を考えました。栄養のバランスや1食240円という給食費のことも考えてできあがった献立の一つがこれです。主食はおいしくて栄養のある「チーズパン」、主菜は豚肉・大豆という赤の仲間の食べ物がたっぷり入った「ポークビーンズ」、そして、副菜は大好きな「フルーツの和え物」でした。フルーツミルクあえに入れた「栗の甘露煮」がとても甘くて、デザートのプリンの甘みが感じられませんでした。でも、子どもたちはよろこんでくれたようで、からっぽになった食缶が返ってきました。 この他にも、「みそラーメン・揚げぎょうざ」「麻婆豆腐・春雨サラダ」「ココアパン・クリームシチュー・フルーツ白玉」など、いろいろな案がでていました。 |
12月13日(月) | 牛乳・ミートボールカレーライス・まめになるサラダ |
![]() |
今日のサラダには、大豆と枝豆が入っていました。枝豆は未成熟大豆と呼ばれるように、大豆が熟す前の青い時期に収穫したものです。大豆にも、枝豆にも、肉や魚と同じように、私たちの体をつくってくれるたんぱく質が含まれています。広島県の方言で、健康なことを「まめ」と言いますが、「豆を食べて健康に」という願いをこめて、題して「まめになるサラダ」。大豆や枝豆の他にも、カルシウムやヨウ素に富むひじきも入って、栄養たっぷりの本当に健康になれそうなサラダでした。苦手かな?と思った子どもたちもよく食べていました。 カレーは子どもたちの大好きなミートボールの入ったカレーでした。 |
12月14日(火) | ごはん・のり佃煮・牛乳・じゃがいものそぼろ煮・おかかあえ |
![]() |
おかかあえの「おかか」とはかつお節のことです。昔、天皇に仕えていた女の人たちが、かつお節のことを「かか」と呼んでいて、これに「お」がついて「おかか」と呼ばれるようになったそうで、いわゆる公家言葉です。かつおを茹でて干し、燻してつくります。今日のようにそのまま、料理に使うこともありますが、昆布といっしょに汁物のだしをとるのによく使われます。かつお節のうま味成分は「イノシン酸」ですが、昆布のうま味成分「グルタミン酸」といっしょになると、相乗効果でうま味が増すそうです。昆布といっしょに使われるのも納得です。今日のように和え物に使うとうま味が野菜の味をひきたててくれます。 |
12月15日(水) | 小型黒糖パン・牛乳・肉うどん・たこ揚げ・みかん |
![]() |
今日は、坂中学校2・3年生の給食がなかったので、少し手間のかかる揚げ物「たこ揚げ」を作りました。たこ揚げは、たことキャベツ・にんじんをかき揚げにしたものです。バラバラにならないように揚げるのはとても大変で、手間と時間がたっぷりかかっています。 ワールドカップの占いたこ「パウル君」はすっかり有名になりましたが、実はこの「たこ」はヨーロッパでは嫌われ者で、イタリア・ギリシャ・スペイン以外では「悪魔の動物」と言われて食べられないそうです。いかの足は10本ですが、さて、たこの足は何本でしょうか?答えは8本ですね。たまに足の少ないたこがいますが、これはストレスから自分の足を食べてしまうからとか。反対に、敵に襲われて逃げるために切り離してしまった足は、また復元されるそうです。不思議ですね。 |
12月16日(木) | ごはん・牛乳・魚のこがね焼き・さつま汁 |
![]() |
今日も昨日にひき続き食数が少なかったため、少し手間のかかった料理を作りました。魚の黄金焼きは、鮭の切身を1枚ずつアルミカップに入れ、一度蒸してから、白みそとマヨネーズで作ったソースをかけ、きざんだアーモンドを上にのせて焼いたものです。焼いたソースの色が黄金色に見えることから、この名前がついています。 さつま汁は、昔「さつま」と呼ばれていた鹿児島県の郷土料理です。鶏をぶつ切りにして、野菜を入れて煮込んだのが始まりと言われています。もともと「さつま汁」の「さつま」は「さつま地鶏」を使っていることに由来していて、今日のように「さつまいも」が入っているからではありません。骨付きの鶏肉やにんじん・だいこん・ごぼうなどを煮込み、みそで味をつけます。具だくさんのさつま汁は栄養いっぱいで体もあたたまりますね。 |
12月17日(金) | 牛乳・セルフオムライス・クリームスープ・キウイフルーツ |
![]() |
オムライスは、日本で生まれた料理で、うすく焼いたたまご焼きで、チキンライスをくるんだものです。「オムレツ」と「ライス」を合わせてできた名前のようです。給食では、教室で、しょうゆごはんに給食センターで炊いたチキンライスの具を混ぜ込んで、まずチキンライスをつくり、その上にうすいたまご焼きをのせ、ケチャップソースを上にかけて、セルフオムライスをつくりました。たまご焼きがぴったりくっついていて、はがすのがたいへんだったようですが、子どもたちはとても喜んでくれた様子です。 国産のキウイフルーツが出まわる季節を迎えました。今日のキウイフルーツは福岡産でした。原産国は中国で、「チャイニーズ・グーズベリー」と呼ばれていたそうです。旅行者によって、ニュージーランドに持ち込まれ、輸出できるまでに改良され、国鳥の「キウイバード」の名前をとって「キウイフルーツ」と呼ばれるようになりました。 |
12月20日(月) | ごはん・美酒鍋・広島菜とちりめんの炒め物 |
![]() |
安芸郡の隣にある東広島市の西条町は、昔から酒造りで有名なところです。10月にはお祭りが開かれています。「美酒鍋」は、凍りつきそうな寒い冬の夜、お酒をつくる蔵人たちが、お酒にありあわせの野菜や肉を入れて作ったのがはじまりといわれています。お酒のほかには、塩とこしょうだけで味をつけます。はくさい・もやし・ピーマンなど、野菜もたっぷりとれるおいしい鍋料理です。お酒を使った料理だということで、朝会で紹介したときには、いやそうな顔をした子どもたちでしたが、喜んで食べてくれたようでした。12月の給食だよりで作り方を紹介していますので、ご家庭でも一度お試しください! |
12月21日(火) | ごはん・牛乳・魚の竜田揚げ・柚子香あえ・かぼちゃのほうとう |
![]() |
明日22日は冬至です。給食では一足早く、冬至にちなんだ献立「柚子香あえ」「かぼちゃのほうとう」を作りました。「冬至」とは、1年で太陽が最も南に傾く日のことで、昼間の時間が一番短い日です。この日を境にまた少しずつ日が長くなりますので、「太陽の復活」、「運が上向く日」と考えて、昔からお祝いされてきました。この日にかぼちゃを食べたり、柚子湯に入る習慣があります。かぼちゃは夏にとれる野菜ですが、保存がきくので野菜の少ない時期に食べて健康にすごそうという昔の人の知恵のようです。また、この日に「ん」の重なるものを食べると運を呼び込めるといわれており、別名「なんきん」と呼ばれるかぼちゃは、これにあった食べ物なのです。柚子は、香りが強く、強い香りのもとには邪気がおこらないことから、運を高める前の厄払いとして、柚子湯に入るのだそうです。 |
12月22日(水) | クロワッサン・乳酸菌飲料・スパイシーチキン・添え野菜・コンソメスープ・セレクトケーキ |
![]() |
今年最後の給食は、子どもたちのお待ちかね、セレクトケーキでした。「ストロベリーケーキ」と「チョコレートケーキ」のセレクトでしたが、2対1で「チョコレートケーキ」を選んだ子どもたちが多かったようです。 スパイシーチキンは、「カレー粉」の他に、「チリパウダー」・「パプリカ」・「ガーリックパウダー」など数種類の香辛料やレモン果汁を使いました。いつものから揚げとは一味違っていましたね。 乳酸菌飲料のパッケージには、クリスマスにちなんだ「サンタさん」がプリントされていました。気がつきましたか? 来年の給食も、どうぞお楽しみに! |