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令和2年度教育行政方針

はじめに

 近年、知識・技能や情報をめぐる変化の速さが加速度的に進み、情報化やグローバル化といった社会的変化が、人間の予測を超えて進展するようになってきています。進化した人工知能が様々な判断を行ったり、身近な物の働きがインターネット経由で最適化されたりする時代の到来が、社会や生活を大きく変えていくとの予測がなされています。

 将来の変化を予測することが困難な時代を前に、子供たちには、社会の変化を受け身で対処するのではなく、現在と未来に向けて、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮し、自らの人生を切り拓き、よりよい社会と幸福な人生を自ら創り出していく力が求められています。

 また、人生100年時代、超スマート社会 ※Society5.0(ソサエティ5.0)に向けて社会が大きな転換点を迎える中、その重要性は一層高まっており、町民一人一人が生涯を通して学ぶことのできる環境の整備、多様な学習機会の提供等、生涯学習の理念を踏まえた総合的な教育政策の推進が重要となっています。

 これらのことから坂町教育委員会は、「町長施政方針」及び「坂町長期総合計画」等に基づき、また「総合教育会議」の趣旨を踏まえ、町長部局と一体となって、効果的な教育行政を推進していきます。

 以下、「町長施政方針」の「5 夢や希望を育み、絆をつくる人づくり」の内容に従い、本年度の基本方針について説明します。

※Society5.0(ソサエティ5.0):内閣府から、我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱した、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会

<学校教育>

(1)「礼節」を基本とした教育の推進

 自らを律しつつ他者と協調し、思いやりや感動する心を育み、未来に向けて自らの人生を切り拓いていくことのできる児童生徒の育成を目指します。

 とりわけ、時と場所、場合に応じた適切な挨拶や言葉遣いのできる「礼儀」や、自分自身の立場をわきまえ、よく考えて行動し、生活することのできる「節度」を「学びの礎」としてとらえ、全ての教育活動を通して「礼節」を基本とした教育を推進します。

(2)確かな学力の向上

 これからの社会を主体的・創造的に生き抜いていくために、児童生徒一人一人に基礎的・基本的な内容の定着を図り、自ら学び、自ら考え、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成します。

 このため、「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善を進めるとともに、個に応じたきめ細かな指導に努め、学校教育における質の高い学びの実現を目指します。

 また、グローバル化が進展する中で英語力の必要性は高まっており、英語教育においては、その基礎的・基本的な知識・技能とそれらを活用して主体的に課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の向上を目指します。

(3)体力・運動能力の向上

 体力は人間の発達・成長を支え、創造的な活動をするために大切な役割を果たすことから、将来を担う児童生徒の体力を向上させることは、坂町の未来の発展のためにも重要であると考えます。

 今後も、各学校の実態を踏まえ、「体力つくり改善計画」を作成し、体育・保健体育の授業をはじめ、学校教育活動全体を通して、体力・運動能力のさらなる向上に努めます。

(4)防災教育の推進

 平成30年7月豪雨災害の経験や教訓を生かした防災教育を推進し、生涯にわたる防災対応能力の基礎を育成するとともに、復興に向けて心身ともにたくましく生き抜く力を育む防災教育を推進します。

 具体的には、各教科、総合的な学習の時間、特別活動等の教育活動全体を通して、自然災害についての理解を深め、災害時に的確な思考・判断に基づく適切な意志決定や行動選択ができる力を育成し、自他の生命を尊重する心を育て、学校・家庭・地域の安全活動に進んで参加・協力・貢献できるような資質や能力を養います。

(5)特別支援教育の推進

 児童生徒の自立と社会参加を一層推進していくために、児童生徒一人一人の教育的ニーズを的確に把握し、ユニバーサルデザインに配慮した教育環境を充実させるとともに、適切な指導や支援を行います。

 このため、各学校で「個別の教育支援計画」及び「個別の指導計画」を作成し、効果的に活用するとともに、特別支援教育コーディネーターを中心に校内体制を整え、関係機関等との連携を積極的に進め、研修の充実や指導内容、指導方法の改善を進めます。

(6)情報教育の推進

 急速に情報化が進展する社会の中で、情報や情報手段を主体的に選択し活用していくために必要な情報活用能力が求められている一方で、スマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が急速に普及し、その利用も低年齢化しています。また、これらの利用を巡るトラブルなども増大しており、子供たちには、情報や情報技術を適切かつ安全に活用していくための情報モラルも身に付けさせていく必要があります。

 このため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図り、各教科等の特質を生かし、教科等横断的な視点から情報モラルを含む情報活用能力を育成します。

(7)グローバル化に対応した教育の推進

 グローバル化が進展する中、世界共通の価値観や世界規模の課題に対応する姿勢を育むとともに、持続可能な社会の創り手となるために必要な資質や能力を身に付けることが求められています。

 坂町で育ったことに誇りをもち、胸を張って坂町を語り、国際社会で活躍できるよう、語学力やコミュニケーション能力を育むとともに、自らの考えや意見を伝え、主体性や創造性、責任感、チャレンジ精神をもって行動できる能力や態度の育成を目指します。

 また、異なる文化や価値観を理解し、国際社会の平和や発展に貢献する態度を育む教育を推進します。

(8)生徒指導体制の確立

 児童生徒を取り巻く社会環境が大きく変化する今日、問題行動の未然防止や早期発見・早期解決と健全育成を一体的に捉え、児童生徒一人一人の規範意識を高め、自己を律し社会的自立を促進する生徒指導体制の確立を図ります。

 さらに、学校・家庭・地域・関係機関等が互いに連携し、それぞれの教育力を生かした開かれた生徒指導を推進するとともに、校内における教育相談体制の充実に努めます。

 とりわけ、いじめ問題については、「どの子にも、どの学校にも起こりうる問題」として認識し、いじめの未然防止に努め、いじめが生じた際には、迅速な対応、悪化の防止、真の解決に結びつけるために、学校と教育委員会が一体となって適切な対応を行います。

(9)幼保小中連携体制の確立

 町内の保育園・認定こども園、小学校、中学校間が円滑に接続し、子供の発達や成長段階にあわせた教育の連続性、一貫性を確保し、子供に対して体系的な教育が組織的に行われる連携体制の確立に努めます。

 特に、保育園・認定こども園と小学校間では、それぞれの教育・保育等の違いを踏まえ、小学校に入学した全ての子供が、安心感をもって円滑に新しい学校生活へ移行し、自己を発揮しながら成長していくために、子供の育ちと学びの連続性を大切にする教育を推進します。

 また、小・中学校9年間の教育課程を系統的、継続的な一つのまとまりとして捉え、学校間の連携・協力体制を構築し、将来にわたって自らの進路を切り拓くことができる児童生徒を育成します。

(10)「地域とともにある学校づくり」の推進

 開かれた学校から一歩踏み出し、学校と地域が学校の目標を共有し、一体となって地域の子供たちを育んでいくことは、子供の豊かな育ちを確保するとともに、地域の絆を強め、地域づくりの担い手を育てていくことにもつながります。

 このため、学校における地域との連携・協働体制を組織的・継続的に確立する観点から、コミュニティ・スクールの仕組みを導入し、地域と一体となって子供たちを育む「地域とともにある学校づくり」を推進します。

(11)安全・安心な学校環境の整備

 学校施設は、未来を担う子供たちが集い、生き生きと学び、生活をする場であるとともに、地域住民にとっては生涯にわたる学習、文化、スポーツなどの活動の場であり、災害時等には避難所として役割を果たす重要な施設です。

 学校施設の老朽化対策として「長寿命化計画」を策定するとともに、将来の財政状況も見通しつつ、安全性を最優先としながら中長期的な視点に立って、計画的に学校施設の整備を進めていきます。

 とりわけ、学校のトイレは、子どもたちが1日に何回も利用する場所であり、衛生面だけでなく、精神面や健康面にも影響があり、加えて、学校が避難所になった場合は、小さな子供や高齢者、体の不自由な方などが安心して利用できることが重要であるため、今年度は老朽化した学校トイレを改修し、安全で安心して利用できるトイレ環境の整備を進めます。

<生涯学習>

(1)生涯学習社会の実現

 社会の急激な変化を背景に、価値観の多様化する中で長い人生を生き生きと生きるため、従来の学校中心の教育が見直され、あらゆる世代、すべての生活の場における生涯にわたっての学習が重視されています。

 そのため、町民一人一人が生涯を通して学ぶことのできる環境の整備、多様な学習機会の提供、学習した成果が適切に評価されるための仕組みづくりなど、生涯学習社会の実現を目指した取組を推進します。

(2)生涯学習環境の整備

 学習活動のさらなる充実を図るため、学習意欲をもつ誰もが、それぞれのライフスタイルに合わせて、いつでも、どこでも、気軽に学べる環境づくりを支援します。

 地域の小・中学校、町民センターや図書館などの公共施設が身近な学習拠点として、また交流の場として活用されるように、多様化・高度化する町民の学習の内容や学習方法に対応した施設整備や施設の連携、設備等の充実を図るとともに、活用の利便性に努めます。

 また、Sunstar Hall(町民交流センター)においては、町民に親しまれ、スポーツ・文化活動の交流拠点として活用されるよう関係機関等とも協力し、利用促進に努めるとともに、防災の拠点として、施設の適切な点検及び維持管理に努めます。

(3)生涯学習推進体制の確立

 社会の変化や町民の学習ニーズに応じた学習機会の提供や、学習活動をより豊かで魅力あるものとするため、中心的役割を担う指導者及びコーディネーターの確保と育成に努め、生涯学習を推進する体制の確立に努めます。

 また、講座参加者が継続して活動ができるよう自主グループの育成や生涯学習に関係する機関・団体間の連携・協力体制の構築を図ります。

(4)図書館運営の充実

 図書館は、地域の情報の拠点としての役割を果たすため、蔵書・資料などの計画的な収集・整備に努め、誰もが知識や情報を得ることができる環境を整えていきます。

 また、本年度は図書システムの改修を行うことにより、他市町の図書館との通信及び蔵書の予約が容易になるなど、サービスの資質向上に努めます。

 子供の読書活動については、平成28年度に改定した「第2次坂町子ども読書活動推進計画」に基づいて取り組んできた施策の検証を行い、成果と課題を整理し、第3次計画策定に向けて取り組んでいきます。

(5)生涯スポーツを通じた地域づくりの推進

 町民がスポーツを楽しみ、スポーツを通じて健康と幸せを実感できる環境づくりに努めるとともに、坂町体育協会や関係機関等と連携・協力し、「坂町悠々健康ウオーキング大会」をはじめとする各種スポーツ大会や行事を開催して、スポーツを通じた地域づくりを推進いたします。

 また、本年度は、4年に一度のスポーツの祭典であるオリンピック・パラリンピックが東京で開催されます。

 本町では、オリンピック開催に伴う聖火リレーを5月18日に実施することとなっており、坂中学校の生徒2名を含め複数のランナーが聖火を持って駆け抜けることで、豪雨災害で被災された方々に元気を出していただき、復興に向けて頑張っている坂町を広くアピールしていくとともに、これらスポーツを通じて地域を活性化させる取組を推進してまいります。

(6)道徳心の高揚と青少年の健全育成

 お互いを尊重し、ともに助け合い、心がふれあう社会の実現を図るため、道徳心の高揚に努めます。

 特に、「子は親の後ろ姿を見て育つ」といわれているように、親や地域住民が模範を示し、教育にあたることが大切であることから、家庭・学校・地域が一体となって道徳心を高める意識啓発活動のより一層の充実に努めます。

 また、青少年育成坂町民会議や学校等と連携し、「あいさつ運動」や「道徳作文」、「青少年の主張」などへの参加を促進し、あらゆる機会を捉えて、他人を思いやる心や善悪の判断などの基本的倫理観を養い、社会的なマナーを身につけること等、青少年の健全育成に努めます。

(7)「放課後子どもプラン」の推進

 子供たちが放課後や週末の自由な時間を安全で安心して活動できる拠点として、「放課後子ども教室」や「子どもチャレンジ講座」の充実に努め、地域全体で子供を守り育てる意識の啓発を図り、子供たちの社会性、自主性、創造性等の豊かな人間性の涵養を目指します。

 また、「留守家庭児童会」については、豪雨災害で遅れていた坂地区及び小屋浦地区の受入施設の整備が完了し、すべての地区で全学年の受け入れが可能となりました。

 今後も「放課後子ども教室」と連携しながら、放課後の適切な遊びや生活の場を提供し、子供たちの健全育成と子育て支援の充実に努めるとともに、長期休暇中のみの受け入れや、早い時間帯の受け入れ態勢について検討していきます。

(8)芸術・文化活動の振興

 芸術・文化活動は、人々に感動や生きる喜びをもたらし、暮らしに潤いと活力を満たす大きな力となることから、芸術・文化を大切にする社会の実現を目指します。

 町民センターをはじめ、公共施設における自主グループや芸術・文化団体の育成と支援を継続するとともに、「坂町歌」「坂町音頭」の普及と振興に努め、地域に根ざした芸術・文化活動を推進します。

 また、文化協会・関係機関及び団体等と連携し、芸術・文化活動の活性化が図られるよう、情報の提供や発表の場、参加する機会の拡充に努めます。

 特に本年度は、町制施行70周年という節目の年であることから、5月に開催されるフラワーフェスティバルのパレードで「坂町音頭」並びに坂町指定文化財に登録された「六角御輿」を披露し、多くの方に本町の魅力や伝統・文化を知っていただくとともに、御輿の担ぎ手である中学生には、本町の豊かな歴史的遺産を守り、後世に伝えていくきっかけとなるような機会を提供します。

(9)町史の普及・活用の促進

 歴史資料の普及啓発及び、郷土愛を育むことを目的に刊行された町史と編さん事業に伴い収集した資料を活用し、青少年から高齢者まで幅広い年齢層を対象に各種事業を展開します。

 町民の歴史や文化に対する関心・意欲を高めるとともに、先人が築いた歴史や文化を次世代に継承するため、坂町史の普及・啓発活動に努めます。

 また、町内の史跡に案内板を設置し、多くの方が坂町の歴史や文化を知り、触れることで、より一層の郷土理解、郷土愛の醸成に努めます。

(10)国際交流の推進

 国際化が進展する中、青少年自らが国際社会の一員であることを自覚し、異なる文化や歴史に立脚する人々と共生していくため、国内外における異文化体験や共同生活体験等に直接触れる機会を提供し、次代を担うグローバル人材の育成につなげる主な施策として、町内に在住する中学生を対象とした、第7回坂町海外研修青少年対象事業を実施します。

 事業概要としては、過去6回実施した成果と課題を踏まえた事前学習を実施し、移民の歴史、ホームステイ体験、現地学校訪問、郷土出身者の会「南加坂郷友会」との交流、現地研修等の内容を検討し、事業の充実に努めます。

 また、今年開催される東京オリンピックの出場を目指す、メキシコビーチバレーボールチームの本大会の出場が決定された場合は、ベイサイドビーチ坂で実施される直前合宿を支援し、町民との国際的な交流を通じて他国の文化や習慣などについて理解を深めるとともに、トップアスリートとの交流が子供たちの夢や希望を育むきっかけとなるような機会を提供します。

4 おわりに

 学校教育では、情報化や技術革新、グローバル化等により予測を超えて加速度的に進展する社会を生きるために必要な力である「生きる力」を児童生徒一人一人に育成する教育を推進していきます。

 また、生涯学習では、すべての町民が生涯を通じて健やかに充実した生活を送ることができるよう、文化に親しみ、スポーツを楽しむための環境づくりに努め、「社会が人を育み、人が社会をつくる」好循環と生涯学習社会の実現を目指した効果的な取組を進めていきます。

 厳しい財政状況の中で、町当局の教育行政に対する温かいご支援に心から感謝申し上げるとともに、その期待に応えるため、より一層努力し、坂町教育の向上及び発展のために邁進します。

 今後とも議会の皆様並びに町民の皆様のご理解とご協力をお願いいたしまして「教育行政方針」とします。

お問い合わせ

坂町教育委員会事務局 学校教育課

TEL
082-820-1524
FAX
082-820-1523
メ-ルアドレス
gakukou@town.saka.lg.jp

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