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平成31年度教育行政方針

 坂町教育委員会は、町長施政方針及び坂町第4次長期総合計画等に基づき、教育行政を推進します。

 また、総合教育会議の趣旨を踏まえ、町長部局と教育委員会が密な連携を図り、効果的な教育行政を推進します。

 学校教育では、坂町の将来を担う子供一人一人が、自ら志を立て、強い精神力をもって努力し、将来「自立した社会人」として活躍できる人づくりに努めます。

 また、社会の変化に的確に対応し、人や自然へのやさしさ、創造力豊かな感性、たくましく生きるための意欲など「知・徳・体」の調和のとれた人間の育成に努め、「生きる力」を育む教育を推進します。

 生涯学習では、子供から大人まで、町民一人一人が、自らの個性や能力を最大限に発揮し、夢と希望と生きがいをもった生活が実現できるように取り組むとともに、町民相互の絆や交流・連携を大切にしながら、「人が輝くまちづくり」を進めます。

 そのために、地域での活動を町民自らが主体的に参画、展開できるよう支援し、恵まれた自然環境や人的資源、生涯学習施設等を十分に活かした総合的な生涯学習の推進に努めます。

 さらに、学校教育、生涯学習を通じて、生命を尊重し、家族愛・郷土愛を育み、人とのつながりを大切にし、学校・家庭・地域が一体となって道徳心の高揚に努めます。

<学校教育>

「礼節」を基本とした教育を推進します

 自らを律しつつ他者と協調し、思いやりや感動する心を育み、未来に向けて自らの人生を切り拓いていくことのできる人づくりに努めます。

 とりわけ、時と場所、場合に応じた適切な挨拶や言葉遣いのできる「礼儀」や、自分自身の立場をわきまえ、よく考えて行動し、生活することのできる「節度」を「学びの礎」としてとらえ、全ての教育活動を通して育成します。

 また、ボランティア活動などの体験活動から児童生徒の内面に根ざした道徳性を育み、互いに助け合い、認め合う社会を創造する児童生徒の育成に努めます。

確かな学力の向上を図ります

 児童生徒一人一人の「確かな学力」を育成するため、個に応じたきめ細かな指導に努め、基礎的・基本的な内容の確実な定着を図ります。

 また、これからの社会を生き抜くために必要となる力の育成を目指し、指導方法の改善を進め、「主体的な学び」を創造します。

体力・運動能力の向上を図ります

 人間の活動の源で、健康維持のほか精神面の充実にも大きくかかわる体力は、「生きる力」の重要な要素であり、将来を担う児童生徒の体力を向上させることは、坂町の未来の発展のためにも重要な力であると考えます。

 今後も、各学校の実態を踏まえ、「体力つくり改善計画」を作成し、保健体育の授業をはじめ、学校教育活動全体で体力・運動能力の向上を図ります。

防災教育を推進します

 平成30年7月豪雨が学校に与えた衝撃は大きく、防災教育の在り方を見直し、復興に向けて心身ともにたくましい人材育成に努めます。

 自他の命を大切にし、主体的に行動できるとともに、共助の意識を育てる防災教育を推進するため、防災に関する知識や技能の定着を図り、全ての教育活動で習得した知識や技能を活用した実践力を育成し、自助から共助への意識の高揚に努めます。

 また、家庭や地域と連携した防災活動の展開に努め、地域ぐるみの防災教育を推進します。

特別支援教育を推進します

 児童生徒の自立と社会参加を一層推進していくために、一人一人の教育的ニーズを的確に把握し、ユニバーサルデザインに配慮した教育環境を充実させるとともに、適切な指導や支援を行います。

 このため、各学校においては、児童生徒の「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を作成し、効果的な活用に努めます。

 また、特別支援教育コーディネーターを中心に校内体制を整え、関係機関等との連携を積極的に進めるとともに、研修の充実、指導内容や指導方法の改善を図ります。

体験活動を推進します

 子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実に努め、子供たちの人間的な成長を図るとともに、「社会を生き抜く力」として必要となる基礎的な能力を養います。

 社会で求められる仲間とのコミュニケーション能力や自立心、主体性、協調性、チャレンジ精神、責任感、創造力、異なる他者と協働する能力等を育むために、各学校の実態や児童生徒の発達段階を考慮しつつ、体験活動の機会を意図的・計画的に創造・実施します。

キャリア教育を推進します

 児童生徒一人一人の社会的・職業的自立に向け、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく「キャリア発達」を促す教育を推進します。

 小学校では、社会見学や職業体験施設の活用等、様々な体験を通して、「キャリア発達」の育成を図ります。

 また、中学校では、職場体験学習を実施し、生徒の勤労観、職業観の育成、進路への意識や意欲の向上等を図り、保護者や地域企業の協力を得ながら、取組の充実に努めます。

情報教育を推進します

 「情報活用の実践力」、「情報の科学的な理解」及び「情報社会に参画する態度」などの「情報活用能力」を、児童生徒の発達段階に応じ、バランスよく身に付けさせる教育を推進します。

 特に、児童生徒が情報を扱う際のルールやマナー、危険回避などの安全面についての指導を行い、情報社会で適正に活動するための基本となる考え方や態度の育成に努めます。

 また、平成32年度から全面実施となる小学校プログラミング教育に向けた準備を計画的に進めます。

グローバル化に対応した教育を推進します

 坂町で育ったことに誇りをもち、胸を張って「坂町」を語り、地域や様々な国について学ぶことを通じて、文化や考え方の多様性を理解し、多くの人々と協働して新たな価値へつなげていく力を育成します。

 グローバル化が進む社会において、将来、児童生徒が国際社会で活躍できるよう、語学力やコミュニケーション能力を育むとともに、自らの考えや意見を伝え、主体性や創造性、責任感、チャレンジ精神をもって行動できる能力や態度を育成します。

 また、異なる文化や価値観を理解し、国際社会の平和や発展に貢献する態度を育成します。

「ことばの教育」を推進します

 「知・徳・体」の基礎・基本の徹底を実現していくため、教育活動全体で「ことばの教育」を推進し、学習や生活の基盤となる「ことばの力」を育成します。

 また、「ことば」と「心」を豊かにするという観点から読書活動の充実及び読書意欲の高揚を図るとともに、読書活動を推進する「子ども司書」を育成し、図書の計画的な整備、図書室の有効活用等に努めます。

食育を推進します

 児童生徒が豊かな人間性を育み、生きる力を身に付けていくため、「食」に関する知識や「食」を選択する力、さらには、健全な食生活のための実践力を育成します。

 食育の推進には、「栄養教諭」を中心に、「食」に関する指導と給食管理を一体的なものとして捉え、地産地消を活用した指導など、教育上の高い相乗効果を図ります。

生徒指導体制の確立を図ります

 児童生徒を取り巻く社会環境が大きく変化する今日、問題行動の未然防止や早期発見・早期解決と健全育成を一体的に捉え、児童生徒一人一人の規範意識を高め、自己を律し社会的自立を促進する生徒指導体制の確立を図ります。

 さらに、学校・家庭・地域・関係機関等が互いに連携し、それぞれの教育力を生かした開かれた生徒指導を推進するとともに、校内における教育相談体制の充実を図ります。

 とりわけ、いじめ問題については、「どの子にも、どの学校にも起こりうる問題」として認識し、いじめの未然防止に努め、いじめが生じた際には、迅速な対応、悪化の防止、真の解決に結びつけることが重要であり、学校と教育委員会が、相互に報告・連絡・相談・確認を密にし、きめ細かな状況把握と適切な対応を行います。

幼保小中連携体制の構築を図ります

 町内の保育園・認定こども園、小学校、中学校間の円滑な接続を図り、子供の発達や成長段階にあわせた連続的、かつ効果的な教育を推進するための連携体制を確立します。

 保育園・認定こども園と小学校間では、それぞれの教育・保育等の違いを踏まえ、小学校に入学した全ての子供が、安心感をもって円滑に新しい学校生活へ移行し、自己を発揮しながら成長していくために、子供の育ちと学びの連続性を大切にする教育を推進します。

 また、小中学校9年間の教育課程を系統的、継続的な一つのまとまりとして捉え、学校間の連携・協力体制を構築し、将来にわたって自らの進路を切り拓くことができる子供を育成します。

開かれた学校づくりを推進します

 学校の教育活動の充実を図るため、家庭・地域の連携と協力による開かれた学校づくりを推進します。

 各学校は、学校だより、授業参観、学校ホームページ等による積極的な情報発信や地域の人材を活用した授業の実施、地域行事への参加など、児童生徒と地域住民との交流機会の充実に努めます。

 また、「ひろしま教育の日」に合わせて実施する「学校へ行こう週間」期間中に礼節週間を設け、「礼節」を基本とした教育を地域とともに実践し、開かれた学校づくりを推進します。

「チームとしての学校」体制の構築を図ります

 複雑化・多様化した学校の課題に対応し、児童生徒の豊かな学びを実現するため、各教員が個別に教育活動に取り組むことなく、組織として教育活動に取り組める体制の構築を図ります。

 校長のリーダーシップの下、カリキュラム、教育活動、学校資源が一体的にマネジメントされ、教職員や学校内の多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、児童生徒に必要な資質・能力を確実に身に付けさせることができる学校組織の充実を図ります。

安全・安心な学校環境の整備に努めます

 児童生徒が安全で安心して学ぶことができる学校として、「危機管理マニュアル」を活用し、事件・事故等の未然防止を図るとともに、学校施設の改修整備については、引き続き、施設の適切な点検及び避難場所としての維持管理に努めます。

 近年、全国各地で記録的な猛暑が続いており、児童生徒の熱中症対策として普通教室にエアコンを設置し、今年度夏までに学習環境の確保を図るとともに、緊急時は、地域住民の健康面や安全・安心を支える場として有効活用します。

 また、緊急時一斉メール配信システムを活用し、気象に関する情報など緊急時においても迅速かつ適切な対応を図り、児童生徒の安全確保に努めます。

教職員の人材育成を推進します

 学校教育の直接の担い手である教職員の果たす役割は極めて重要であり、本町教育を担う教職員の資質・指導力の向上を積極的に推進します。

 教職員一人一人の能力や適性等に応じた研修を行うとともに、教職員自らが具体的な目標を掲げ主体的に能力開発に取り組むなど、個々の教職員の能力と意欲の一層の向上を図ります。

 また、校長のリーダーシップの下、多様な得意分野をもつ教職員の能力を最大限に発揮させ、学校経営目標の実現に向けた学校組織としての教育力の向上を図ります。

<生涯学習>

生涯学習社会の実現に努めます

 生涯学習社会の実現に向けては、家庭教育、社会教育、文化活動、スポーツ活動、レクリエーション活動、ボランティア活動、趣味など様々な場や機会における学習の充実・環境整備に努め、町民一人一人が自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができる社会の実現を目指します。

 とりわけ、教育の原点である家庭教育を支援する取組では、家庭や地域のつながりをつくるとともに、教育分野と保健福祉分野の取組の連携・協力により、親子の育ちを一層支援し、青少年の健全な育成のための取組を推進します。

生涯学習環境の整備を推進します

 学習活動のさらなる充実を図るため、学習意欲をもつ誰もが、それぞれのライフスタイルに合わせて、いつでも、どこでも、気軽に学べる環境づくりを支援します。

 地域の小・中学校、町民センターや図書館などの公共施設が身近な学習拠点として、また交流の場として活用されるように、多様化・高度化する町民の学習の内容や学習方法に対応した施設整備や施設の連携、設備等の充実を図るとともに、活用の利便性に努めます。

 また、Sunstar Hall(町民交流センター)においては、町民に親しまれ、スポーツ・文化活動の交流拠点として活用されるよう関係機関等とも協力し、利用促進に努めるとともに、防災の拠点として、施設の適切な点検及び維持管理に努めます。

生涯学習推進体制を充実します

 社会の変化や町民の学習ニーズに応じた学習機会の提供や、学習活動をより豊かで魅力あるものとするため、中心的役割を担う指導者及びコーディネーターの確保と育成に努め、生涯学習を推進する体制の確立に努めます。

 また、講座参加者が継続して活動ができるよう自主グループの育成や生涯学習に関係する機関・団体間の連携・協力体制の構築を図ります。

図書館利用と読書活動を推進します

 生涯学習拠点としての図書館の充実を図るため、蔵書量の増強及び図書館サービスの質的向上を図るとともに、地域や町民の日常生活での課題解決に必要な資料や情報を提供し、課題解決への支援及び町民の課題解決能力の向上に努めます。

 また、県立図書館の蔵書の貸出・返却サービスについては、引き続き、サービスの周知に努め、利用促進を図ります。

 子供の読書活動については、「坂町子ども読書活動推進計画」に基づき、読み聞かせによって本にふれる機会を増やすなど、成長に合わせた読書活動の充実に努めます。

 特に、乳幼児期から本に親しませることで、自ら学び、考え、判断し、表現できる子供の育成を目指し、家庭・学校・地域の連携により、積極的に読書活動を推進します。

生涯スポーツを推進します

 町民一人一人の豊かなスポーツライフを築くため、スポーツ推進体制や施設、指導者等の様々な資源の整備や改善、資質向上を図り、町民のニーズに応じたスポーツの環境づくりに努めます。

 また、生涯スポーツ社会の実現を目指し、坂町体育協会や関係機関等と連携・協力し、「坂町悠々健康ウオーキング大会」をはじめとする各種スポーツ大会や行事を開催するなど、町民相互の交流と体力の向上を図り、体育・スポーツの振興に努めます。

道徳心の高揚と実践力を育成します

 お互いを尊重し、ともに助け合い、心がふれあう社会の実現を図るため、道徳心の高揚に努めます。

 特に、「子は親の後ろ姿を見て育つ」といわれているように、親や地域住民が模範を示し、教育にあたることが大切であることから、家庭・学校・地域が一体となって道徳心を高める意識啓発活動のより一層の充実を図ります。

 また、青少年育成坂町民会議や学校等と連携し、「あいさつ運動」や「道徳作文」、「青少年の主張」などへの参加を促進し、あらゆる機会を捉えて、他人を思いやる心や善悪の判断などの基本的倫理観、社会的なマナーを身につけることや、相互に助け合える地域社会の形成に努め、道徳心の高揚と実践力の育成に努めます。

「放課後子どもプラン」等を充実します

 子供たちが放課後や週末の自由な時間を安全で安心して活動できるよう、「放課後子ども教室」や「子どもチャレンジ講座」の充実に努めます。また、地域のボランティアについては、地域全体で子供を守り育てる意識の啓発を図り、支援者や指導者の確保に努めます。

 「留守家庭児童会」については、6年生までの受け入れ準備を進めます。特に、昨年の豪雨災害の影響で、横浜地区を除く坂地区及び小屋浦地区の受入施設の整備が遅れていることから、受入施設の整備を進め、整備完了後6年生までの受入を開始します。

 また、「放課後子ども教室」と連携し、安全で健やかな生活の場を提供するとともに、児童の健全育成と子育て支援の充実に努めます。

芸術・文化活動の振興を図ります

 芸術・文化活動は、人々に感動や生きる喜びをもたらし、暮らしに潤いと活力を満たす大きな力となることから、芸術・文化を大切にする社会の実現を図ります。

 町民センターをはじめ、公共施設における自主グループや芸術・文化団体の育成と支援を継続するとともに、「坂町歌」「坂町音頭」の普及と振興を図り、地域に根ざした芸術・文化活動を推進します。

 また、文化協会・関係機関及び団体等と連携し、芸術・文化活動の活性化が図られるよう、情報の提供や発表の場、参加する機会の拡充を図ります。

 特に、郷土芸能の後継者の育成については、町民への普及啓発や団体活動を支援するとともに、地域・行政などと連携して、保存伝承活動に努めます。

 さらには、現在、町民センターに展示保存している六角(ろっかく)御輿(みこし)の活用についての検討を進めるとともに、本町の歴史や文化にふれる機会の拡充を図ります。

町史の普及・活用に取り組みます

 歴史資料の普及啓発及び、郷土愛を育むことを目的に、刊行された町史と編さん事業に伴い収集した資料を活用し、青少年から高齢者まで幅広い年齢層を対象に各種事業を展開します。

 町民の歴史や文化に対する関心・意欲を高めるとともに、先人が築いた歴史や文化を次世代に継承するため、坂町史の普及・啓発活動に努めます。

 また、町内の史跡に案内板を設置し、多くの方が坂町の歴史や文化を知り、触れることで、より一層の郷土理解、郷土愛の醸成に努めます。

国際交流を推進します

 国際化が進展する中、青少年自らが国際社会の一員であることを自覚し、異なる文化や歴史に立脚する人々と共生していくため、国内外における異文化体験や共同生活体験等の機会を充実させ、次代を担うグローバル人材の育成につながるきっかけを提供します。

 特に、ロサンゼルス在住の「南加坂郷友会」との交流の継続及び充実に努めます。今年度は、「南加坂郷友会」の方を坂町に招き、町内でのホームステイ体験や文化交流、世界文化遺産である厳島神社や原爆ドームの見学等を計画します。

 また、2020年東京オリンピックの出場を目指す、メキシコビーチバレーボールチームの事前合宿を昨年度に引き続き、ベイサイドビーチ坂で実施し、町民との国際的な交流を通じて他国の文化や習慣などについて理解を深めます。

 最後に、厳しい財政状況の中で、町当局の教育行政に対する温かいご配慮に感謝し、その期待に応えるため、より一層努力し、坂町教育の向上及び発展のために邁進します。

 今後とも議会の皆さまをはじめ、町民の皆さまの深いご理解とご支援をお願いします。

お問い合わせ

坂町教育委員会事務局 学校教育課

TEL
082-820-1524
FAX
082-820-1523
メ-ルアドレス
gakukou@town.saka.lg.jp